
クサイチゴ×クワの実のブレンドジャムをつくってみた
春になると、真っ赤なクサイチゴと紫色に熟したクワの実が鮮やかに実っています。
この2つの果実でジャムをつくったら美味しくなるに違いないので、ブレンドジャムづくりに挑戦してみます。
あっさりした奥行きのある味が楽しめます。
自家製ジャムづくりに興味がある方は参考にしてみてください。
クサイチゴとクワの実、性質はまさに正反対
2つの実をじっくり観察してみました。

クサイチゴ

クワの実(マルベリー)
クサイチゴの特徴
田んぼ脇に1m程度の高さで群生しているラズベリーかなと思い調べてみると、正式名称は「クサイチゴ」に特徴が似ています。5月〜6月に収穫できます。
1cmほどのサイズの果実で、プリッとした弾力がある実がついています。
軽くつまむとポロッと取れます。また背の高さぐらいの高さで、収穫しやすいのも嬉しいですね。茎はトゲがあるので注意してください。
深みのあるルビー色になると、より熟しているサインで、水分と糖分が増して美味しくなります。
ビタミンCを豊富に含んでおり、免疫機能の強化や体内の酸化ストレスと闘う抗酸化作用が期待できる自然の恵みです。必須ビタミンやミネラルとともに、体内の酸化ストレスを軽減する成分が含まれています。
その場で口に放り込むと、酸味の中にほんのりと甘みが感じられる上品な味わいです。水々しい果汁は、喉の渇きを潤す清涼剤です。
⚠️ 虫が入り込んでいることもあるため、食べる前によく確認してください。
クワの実(マルベリー)の特徴
木を揺らすと柔らかく、熟した黒紫に近い色の実がボロボロ落ちてきます。
拾っていると、果汁が手について真っ赤になります。桑の実に含まれる濃い紫色のアントシアニン色素(ポリフェノール)は、手につくとなかなか落ちない性質があります。
ほのかな甘みがありますが、後味にわずかなえぐみが残ります。
ビタミンA、C、Eなどの抗酸化ビタミンや、ポリフェノール(アントシアニン)、鉄分が豊富なスーパーフードです。
⚠️ 毒性がないため食べてはいけないということはありませんが、「未熟な実」を食べると腹痛や下痢を引き起こすようです。しっかり黒紫色に熟したものだけを味わいましょう。
ブレンドジャムの作り方
酸味が強いクサイチゴと甘みが特徴のクワの実。この2つを組み合わせることで、互いの個性を補い合えるのではないかと考え、ブレンドジャムに挑戦することにしました。
材料
- クサイチゴ・クワの実(合わせて好きな量)
- 砂糖:果実全体の重量の60%
- レモン汁:大さじ1
作り方の手順
- 果実をよく洗い、砂糖・レモン汁とともに鍋に入れる
- 最初は弱火でゆっくり加熱し、水分が出てきたら中火に上げる
- クワの実が先にとろけ始め、鍋の中がワインレッドに染まっていく
- クサイチゴは皮が硬く、20分煮ても粒が残るため、マッシャーで軽く潰す
- さらに10分煮詰めて完成(合計加熱時間は30分以上)
ポイント:クサイチゴは皮が非常に硬いため、クワの実と煮るタイミングを分けるか、早めに潰す工程を加えるとスムーズに仕上がります。煮込み中の鍋の色の変化(紫→ワインレッド)は、このジャム作りで一番テンションが上がる瞬間でした。
食べてみた感想:想像と違う「複雑な甘酸っぱさ」
冷ましてからトーストに乗せて試食。
想像していたのは「甘酸っぱいジャム」でしたが、実際の味はもっと複雑でした。
- 最初にクサイチゴの強い酸味がくる
- そのあとにクワの実のやさしい甘さがゆっくり追いかけてくる
市販のジャムにあるような「均一な甘さ」ではなく、一口ごとに味の印象が少しずつ変わるのが特徴的でした。これが採取した素材ならではのものか、ブレンドによる効果なのかは判断できませんが、スーパーで買うジャムでは絶対に味わえない一品になったのは間違いありません。
まとめ:次は「山の実」をもっと計画的に採ってみたい
今回一番の収穫は、ジャムそのものよりも「山で採れる実には使い道がある」と実感できたことでした。罠猟で山に入ると、動物以外の動植物にも自然と目が向くようになります。
次の季節に向けて:
- 採取量・タイミングをもう少し計画的に
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