【完全版】塩ビパイプ仕掛けでうなぎは獲れる?作り方から獲れる場所・法律ルールまで徹底検証

うなぎパイプ漁

毎回お肉ばかりだけでなく、たまには魚も食べたいということで、今回は塩ビパイプを使ったうなぎ漁を試してみます。

うなぎは狭くて暗い筒状の場所に潜り込む習性があり、塩ビパイプで仕掛けがつくれます。近所の川に設置してみると、面白いようにうなぎを捕獲することができます。

うなぎの生態と習性

夜行性のうなぎは、昼間は狭くて暗い場所に潜み、夜になると活発にエサを探し回る肉食性の魚です。

この狭くて暗い場所に入りたがる習性を利用し、中にミミズを入れた塩ビパイプを仕掛けることで、うなぎを自分からパイプの中へ誘い込んで捕らえることができます。

うなぎは小魚やエビなども食べますが、ミミズが大好物です。大雨で土手が削れてミミズが川に流れ込むと、うなぎは非常に優れた嗅覚を頼りに、濁った水の中でも匂いで探し当てて捕食します。

雨の後の濁った川でミミズで釣りをするとよく釣れると言われるのはこのためです。

うなぎの種類と見分け方

パイプ仕掛けを沈める前に、そもそも「うなぎ」と一括りにされる魚にどんな種類がいるのかを知っておくと、川で捕れた個体を眺める楽しみも増えます。

食用として流通しているうなぎは、大きく4系統に分けられます。

  1. ニホンウナギ(ジャポニカ種):日本各地の川に生息し、体長は1m前後まで育つ細身のタイプ。背は緑がかった黒、腹は白っぽく、下あごが上あごより前に出ているのが見た目の特徴です。国内で流通する天然うなぎ・国産養殖うなぎの主役はこの種です。
  2. ヨーロッパウナギ(アンギラ種):北大西洋沿岸やヨーロッパの河川が生息地。体長はニホンウナギよりやや短めですが、丸みがあり脂のノリが良いのが特徴。輸入・食用の他に、一部は放流により日本の河川にも定着しているとされます。中国産うなぎとして輸入されているのは主にこの系統です。
  3. アメリカウナギ(ロストラータ種):北米東海岸に分布。日本の店頭ではほとんど見かけませんが、肉厚でふっくらとした食感が持ち味です。
  4. ビカーラ種:フィリピンやインドネシアに生息し、ニホンウナギの代替として養殖されるようになった種。体はやや短く太め、身は白っぽく柔らかいのが特徴で、独特の風味は控えめながら食べやすいと言われています。

さらに日本の川には、ニホンウナギよりひと回り大きく、体長が倍近くにもなる「オオウナギ」も生息しています。主に四国・九州・沖縄など暖かい地域に分布し、脂は控えめで身が締まっているのが特徴です。パイプ仕掛けに思いのほか大きな個体が入っていたら、オオウナギの可能性も考えてみるとよいでしょう。

実は、日本で捕れる天然うなぎとして現在確認されているのは、この「ニホンウナギ」「オオウナギ」の2種類と、放流によって定着した「ヨーロッパウナギ」の合計3タイプです。

同じニホンウナギでも個体差がある:分類上は同じ「ニホンウナギ」1種であっても、捕れる場所やエサの違いによって、体色や太さ、脂の乗り方などが個体ごとにかなり変わります。パイプ仕掛けを続けていると、「この川の個体は細めで黒っぽい」「あの淀みの個体は丸々している」といった違いに気づくことがありますが、これは種類が違うのではなく、生息環境による個体差であることが多いです。

捕れた個体の見分け方:天然のニホンウナギは背中が緑〜黒、お腹が黄色みを帯びているのが特徴です。一方、養殖うなぎは背が青みがかった黒(銀色に見えることも)で、お腹は白いことが多く、体色の違いで見分けがつきます。パイプ罠で捕れるのは基本的にこの「天然もの」です。

塩ビパイプ仕掛けの作り方

塩ビパイプは加工がしやすく、ホームセンターで手軽に手に入るのが利点です。口径5〜7.5cm、長さ40〜50cmほどのサイズを選びましょう。3,000円程度で購入できます。

パイプ

はじめはパイプを2本連結させ、結束バンドで固定して使っていましたが、ある日、上流から5本連結のパイプが流れてくるのを見つけ、試しに使ってみたところ好調だったため、以後は自作の3連パイプに切り替えます。

パイプ

パイプを連結すると水の抵抗が非常に強くなります。台風や大雨などで川の流れが急になると一瞬で流されてしまうため、増水時の管理には注意が必要です。

はじめはパイプの両サイドに「かえし」を取り付けて、中にミミズを仕込んで匂いでおびき寄せる方法です。毎回パイプをチェックする際に「かえし」を脱着するのが面倒なこと、そしてミミズを毎回獲りに行くのも大変なことから、途中からシンプルなパイプのみの設置へと切り替えます。

ポイント:毎回台風やゲリラ豪雨などでパイプ罠が流されるとダメージが大きいので、外側に重りを固定しましょう。

仕掛ける場所とタイミング

同じ川に1年間仕掛けを入れ続けてみると、その場所が「うなぎが入るポイント」か「入らないポイント」かがはっきりと判断できるようになります。

パイプ設置イメージ

ポイントの見分け方の1つめは、パイプの中にテナガエビやカニ、ハゼなどの小魚が入っている場所にはうなぎもいます。エサとなる生き物が入る場所にはうなぎも集まりやすくなります。

2つめは、うなぎは身を隠せる地形を好むため、仕掛ける場所は流れの緩やかな石の隙間、壁際、橋の下などが絶好のポイントです。ただし、まったく流れがない場所は逆にダメで、適度に水が動く「流れが強すぎない淀み」や「浅場」を選ぶのがコツです。

うなぎが活発に動き回る時間帯は日没から夜間にかけてが基本ですが、私の場合は毎週日曜の早朝に仕掛けを引き上げるサイクルで様子を見ています。

実際に沈めてみた

ポイントが絞れたところで、早速仕掛けを設置してみます。

川

今回は、壁際に合計5箇所、適度に流れのある岸際に1箇所、そして橋の下に2箇所の、計8箇所にパイプを仕込みます。

パイプを川底に沈める際には、上に石を置いてカモフラージュします。これはうなぎに警戒されないためだけでなく、増水時に仕掛けが流されるリスクを少しでも減らすためでもあります。さらに万全を期すため、パイプはレンガブロックともしっかりと結びつけて沈めます。

「入ってるといいな」と思いながらパイプ罠を沈めるのが、楽しい時間です。

結果レポート

5月から設置して、はじめは細いうなぎばかりです。リリースします。

捕獲したうなぎ

捕獲したうなぎ

7月後半になると、いいサイズになります。暑くなるにつれサイズアップします。

捕獲したうなぎ

捕獲したうなぎ

遊漁券と資源保護についての注意

※漁を行う際は事前に遊漁券等の確認が必要です。

うなぎ漁を試す前に、必ず確認しておきたいのが法律とルールの面です。

重要な注意点:

ここで重要な注意点があります。多くの河川では、地元の漁業協同組合(漁協)が管理する「遊漁承認証(遊漁券)」の購入が必要です。券を持たずに釣りや塩ビパイプなどの漁具を使用すると、密漁(違法行為)として扱われてしまうリスクがあります。

現在、ニホンウナギは環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、資源保護のための厳しい規制が増えています。河川によっては、うなぎ自体の捕獲が禁止されていたり、捕っていい期間や体長に制限(多くの地域で30cm未満はリリースなど)が設けられていたりします。

昔からみんなやっている方法だから大丈夫と思い込まず、まずはその川を管轄している漁協や、都道府県の水産担当窓口へ事前にルールを確認するのが確実で安全です。

まとめ

塩ビパイプの仕掛けは、材料費も手間もそれほどかからず、うなぎの習性を利用したシンプルな方法です。

次に試すときは、仕掛ける場所と沈める時間をもう少し記録しながら、さらに良い方法を見つけていきます。

※河川での漁には遊漁承認証(遊漁券)が必要な場合があります。うなぎを含む水産資源の保護のため、必ず事前に管轄の漁業協同組合・都道府県にルールを確認してください。

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